院生紹介

博士後期課程

滝澤 佳奈枝(TAKIZAWA Kanae)
【入学年度】2014年度
【研究テーマ】日本統治期台湾の高等女学校における裁縫科教育
【主要な業績】

〈論文〉

・滝澤佳奈枝「公学校及び高等女学校の裁縫科で扱われた教材に関する一考察―「台裁」に着目して―」『人間発達研究』第33号、お茶の水女子大学大学院人間発達科学専攻教育科学領域内人間発達研究会、2019年、pp.17-35

・滝澤佳奈枝「公学校高等科家事教科書と国定教科書の比較―和服・洋服・台湾服に着目して―」『人間文化創成科学論叢』第20号、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科、2018年、pp.145-153

・滝澤佳奈枝「日本統治期台湾の公学校における家事教科書と国定教科書の比較―衣服教材に着目して―」『人間文化創成科学論叢』第19号、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科、2017年、pp.195-205

・滝澤佳奈枝「台北州立台北第三高等女学校における裁縫科教育と女子教員の養成―国語学校附属学校時代から1920年代を中心に―」、『植民地教育史研究年報』第16号、晧星社、2014年、pp.8-25

・滝澤佳奈枝「台南州立虎尾高等女学校と生徒たちの終戦前後―大日本製糖株式会社と学校及び生徒たちの関わりを中心に―」、『旧外地の学校に関する研究―1945年を境とする連続・非連続―』、研究代表者 玉川大学教育博物館 白柳弘幸、平成23年度~平成25年度科学研究費補助金基盤研究(B)課題番号23330244、2014年、pp.39-52

・滝澤佳奈枝「台湾 台南市・彰化県・嘉義市・嘉義県・高等女学校」、『学校所在地一覧』、研究代表者 玉川大学教育博物館 白柳弘幸、平成23年度~平成25年度科学研究費補助金 基盤研究(B)課題番号23330244、上巻、pp.17-19、pp.25-29、2013年、pp.37-38

・滝澤佳奈枝「植民地台湾の公学校における裁縫教育―木下竹次の裁縫学習法を手がかりとして―」、『日本植民地・占領地教科書と「新教育に関する総合的研究~学校教育と社会教育から」』、研究代表者 北海道大学大学院教育学研究院 西尾達雄、平成22年度~平成24年度科学研究費補助金基盤研究(B)課題番号22330307、2013年、pp.167-181

〈学会発表〉

・滝澤佳奈枝「公学校と高等女学校における裁縫科で扱われた教材に関する一考察―「台裁」に着目して―」、日本台湾学会第20回学術大会、於横浜市立大学、2018年5月26日

・滝澤佳奈枝「日本統治期台湾における本島服をめぐる一考察―教科書・服装調査を手がかりとして―」、日本植民地教育史研究会第37回例会、於こども教育宝仙大学、2017年6月24日

・滝澤佳奈枝「公学校高等科家事教科書における衣服教材と台湾人の衣生活―和服・洋服・本島服に着目して―」、教育史学会第60回大会、於横浜国立大学、2016年10月2日

・滝澤佳奈枝「日本統治期台湾の裁縫科教育と台湾人女子教育―高等女学校における台湾裁縫に着目して―」、日本植民地教育史研究会第34回例会、於こども教育宝仙大学、2015年10月31日

・滝澤佳奈枝「日本統治期台湾の高等女学校における裁縫科教育―台北州立台北第三高等女学校を例として―」、教育史学会第59回大会、於宮城教育大学、2015年9月26日

・滝澤佳奈枝「台北州立台北第三高等女学校における裁縫科教育と女子教員の養成―国語学校附属学校時代から1920年代を中心に―」、日本植民地教育史研究会第16回研究大会、於中京大学、2013年3月16日

・滝澤佳奈枝「台北州立台北第三高等女学校における裁縫科教育と女子教員の養成―国語学校附属学校時代から1920年代を中心に―」、日本植民地教育史研究会第16回研究大会シンポジウム「植民地教育とジェンダー」 パネリスト、於中京大学、2013年3月16日

〈その他〉
・滝澤佳奈枝「日本統治期台湾の高等女学校訪問記(その2)」『植民地教育史研究年報』第19号、2017年、pp.244-251

・滝澤佳奈枝「日本統治期台湾の高等女学校訪問記(その1)」『植民地教育史研究年報』第18号、2016年、pp.216-222

・滝澤佳奈枝(翻訳:曾錦鈺)「日治時期女子教育家政科」『台湾学通訊』第94期、国立台湾図書館、2016年、pp.12-13

【自由記述】
日本統治期台湾の高等女学校における裁縫科教育に関する考察を進めています。民族、性、地域、階層などの視点から裁縫科教育の内実を明らかにし、高等女学校で裁縫を学ぶことにどのような意義があったのか考究していきたいと考えています。並行して、家事科で扱われていた衣服教材についても考察を進めています。

何 広梅(KA Kobai/HE GUANGMEI)
【入学年度】2015年度

【研究テーマ】第二次世界大戦戦前後におけるモンゴル人の日本留学研究

【論文】

・何広梅「第二次世界大戦前におけるモンゴル人の留日教育活動:善隣協会のモンゴル人留学生支援事業を中心に」 『人間文化創成科学論叢』お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科、第19巻、2017年3月

・何広梅「蒙疆学院の研究」『人間発達研究』第33巻、 お茶の水女子大学人間発達研究会、2019年3月

【学会発表】

・何広梅 戦時中におけるモンゴル人の留日教育から見る帝国日本の植民少数民族教育」、日本植民地教育史研究会第19回研究大会、東京家政学院大学、 2016年3月6日

・何広梅「戦前・戦時中におけるモンゴル人の留日教育研究—善隣高等商業学校を中心に」教育史学会第60回大会、横浜国立大学、2016年10月2日

・何広梅「蒙疆学院の研究」教育史学会第62回大会、一橋大学、2018年9月29日

・何広梅「蒙疆学院の研究:モンゴル人に対する蒙疆学院の意義について」日本モンゴル文化学会、首都大学東京南大沢キャンパス、2019年2月2日

【自由記述】

私は第二次世界大戦前後におけるモンゴル人の日本留学をテーマに、モンゴル人の留日教育活動の特質及びその全体像を実証的に考察することを目指しています。これによって、モンゴ人の留日教育活動が内モンゴルの近現代社会にどのような影響を与えたのかを検討しようと考えております。最近、モンゴル人日本留学生を多数送り出した蒙疆学院の教育の全体像を明らかにしようと努力しております。
私は留学生として米田研究室に入ったことを何より誇りに思っております。先生のご還暦のお祝い会において、米田先生ははじめて中国人留学生を受け入れてきたお気持ちを打ち明けました。そこには中国人研究者を育てたいという理念があったことを知り、感動しました。

魏 吉菲(GI Kitsuhi / WEI JIFEI)
【入学年度】2019年度

【研究テーマ】 第二次占領期における青島の日本語教育

【主要な業績】

【自由記述】

日本と中国は、昔から関係が深い隣国です。私はせっかく日本に留学したので、日本だけのことを研究するのはとてももったいないと思っています。ですから、中日両国の繋がった部分を研究したいと考えています。
自分の故郷山東省にある青島は20世紀中において、2回日本に占領された歴史も持っています。第1次占領期は1914年から1922年までの8年間、第2次占領期は1938年から1945年までの7年間です。私の研究は第2次占領期に、華北地域の1都市としての青島における日本語教育に着目し、学校教育と社会教育の範囲で日本語教育の実施状況、日本語学習奨励活動、日本語教員の養成などの面から考察しながら、日本語教育の全体像を明らかにしようとします。これによって、青島の特殊性を捉えたいと思います。